北海道から世界の半導体産業を支える先輩たちの生の声をお届けします。きっと皆さんの将来を考えるヒントが見つかるはずです。

北海道で共に学び、頑張りましょう!

公立千歳科学技術大学大学院
理工学研究科 理工学専攻
春田研究室所属
福原 愛梨さん

理工学部・電子光工学科を
選んだ理由

高校時代からものづくりに興味を持っていましたが、進路を決定的に方向づけたのはコロナ禍で起きた半導体不足でした。ニュースで多くの製品が製造できない状況を目の当たりにし、半導体がいかに社会の基盤を支えているかを痛感しました。この経験から、半導体を学べば将来の選択肢も広がるのではないかと考え、電気回路の設計や半導体の仕組みを専門的に学べる理工学部電子光工学科への進学を決意しました。公立千歳科学技術大学を選んだのは、研究環境の充実度に魅力を感じたからです。実際に入学してみると、研究に完全に没頭できる立地環境に恵まれ、集中を要する微細な作業をしていても、窓の外に広がる緑豊かな景色が心を癒してくれます。

大学で半導体を学んで

入学後の授業を通して、電子機器の仕組みへの興味がさらに深まりました。半導体について学ぶうちに、現代社会において半導体が生活のあらゆる場面で欠かせない存在となっていることを改めて実感し、肉眼では捉えることのできない極小の世界で繰り広げられる技術の奥深さに魅了されました。研究活動では、自分で設計した実験が期待通りの結果を示したときの達成感は何物にも代えがたいものがあります。予期しないトラブルが発生したときも、その原因を突き止め解決に導けた瞬間には、研究の面白さを強く感じます。目に見えない世界で起こる現象を科学的に解明していく過程で、技術者としての成長を日々実感しています。

北海道の未来への想い

北海道の半導体業界は現在、大きな成長の入口に立っていると感じており、10年後を展望すると、研究開発、製造、そして人材育成の全ての面で全国をリードする地域になっていると考えています。生まれ育った北海道で最先端の技術を学べることの意義は大きく、自然豊かな都市部では得られない落ち着いた学習環境の中で自分自身のペースを大切にしながら着実に成長し、地元の発展に直接貢献していきたいと考えています。